
今井科学 鉄人28号である。(もちろん復刻版)
この鉄人の記事を書く時、カテゴリを(その他)にするか(日記)にするか迷ってしまった。
しかし、模型として綴るのではなく思い出も綴りたいと思ったので(日記)のカテゴリにした。

電動歩行の文字も誇らしく、モーター付きで販売されている。

ムギ球による目の発行も健在で、当時を忍ばせる。
この鉄人を作られた方は多いのではないかと思う。
漫画版鉄人28号は、昭和31年7月~昭和41年5月、月刊・少年
(その前の貸本屋専門の出版社用に書き始めたころは鋼鉄人間28号)
鉄人28号は、ラジオ版の放送が昭和34年9月から、毎週月曜~金曜(15分)で放送された。
テレビ版の鉄人28号は、昭和35年2月~4月、全13回(30分・モノクロ)で放送された。
テレビアニメ版鉄人28号は、昭和38年10月~昭和40年5月、全83本(30分・モノクロ)
昭和41年9月~昭和42年5月、再放送26本と新作13本(30分・モノクロ)が江崎グリコ提供で放送された。
電動歩行鉄人28号は、昭和35年11月~(モーター付、380円)販売開始、成形色は灰色、、箱絵はTV版のイラスト。
昭和36年~(モーター別、360円)成形色は焦げ茶色、箱絵は横山光輝氏。
昭和37年~(モーター別、360円)成形色は焦げ茶色、紺色、黒に近い緑色、箱絵は横山光輝氏。
昭和38年~39年(モーター別、350円)昭和37年と同じ、箱絵は横山光輝氏。
昭和39年~42年、昭和38年~と同じ、イマイのマークのみ変更。(以上復刻版内データファイルより)
こうして見ると当時の鉄人28号の人気がよく分かる。
私が電動歩行の鉄人28号を買ってもらったのは幼稚園児の時だった。
当然自分で作れるわけがなく、父親に作ってもらった。
父は器用な人で、金具にリード線をハンダで付けていたのを覚えている。
完成した鉄人が目を光らせて歩いた時は嬉しかった、と同時に作ってくれた父を尊敬したものだった。
この時の鉄人は長く私の手元にあったが、今はもうない。
模型業界が、軍艦、戦車、飛行機の時代に、今井科学は異色のキャラクター鉄人28号をプラモデル商品として発売した。
キャラクターを商品化する決断とアイデア、開発の苦労等、並々ならぬ努力が必要だったであろうことは推測できる。
そしてその精神は、現代のメーカーに受け継がれている。
また鉄人は巨大ロボット同士が戦うストーリの走りでもある。
鉄人の時代はリモコンで操作した。
マジンガーZになって、操縦者がロボットに合体する。
そして集大成が、ご存じガンダムであろう。
鉄人はそのルーツだと言っても過言ではないと思う。
鉄人28号は、模型メーカーやアニメ等に大きな影響を及ぼした横山光輝氏の傑作なのだ。
テレビでアニメ版鉄人を見て育ち、そのプラモで遊んだ私にとって鉄人28号は、忘れられないプラモデルである。