
本日のキットは、造形村1/32 ホルテンHo229です。
第二次世界大戦後期、ドイツのホルテン兄弟が開発した全翼型戦闘爆撃機です。
ジェットエンジンで推力を発生させ、ステルス性も備えており、当時としては先進的な飛行機でした。

このキットの特徴は、翼や胴体等が透明で、内部構造が見える点にあります。
胴体等のパーツです。

翼のパーツです。
ブーメランのようですね。

エンジンパーツです。
ユンカース ユモ004エンジンが2基搭載されます。

翼の桁や燃料タンクのパーツです。
パーツを切り出すのに神経を使いそうです。

車輪のパーツで大きい前輪と丈夫な降着装置が目に入ります。
着陸時に、前輪に大きな負荷が掛かるための対策です。

リブの形状がよく分かるパーツです。
本機は鋼管フレームに接着剤でベニア板を組み付ける構造でした。

武装は30ミリ機関砲×2でマズルブレーキが独特の形状をしています。
繊細なパーツが多いです。

内部パーツがビッシリあります。
翼や胴体の外板なしで、内部構造物だけでの展示も可能です。

組説と別売の金属銃身です。
キットのパーツは、細かく繊細なパーツが多いです。
このキットの発売が予告された時、その反響は大きいものでした。
人気のドイツ物で独特の形状のHo229と言う選択、しかも内部構造再現、話題になりますよね。
キットは前評判どおり素晴らしい出来で、完成機の構想に悩むところです。
通常の塗装、木目仕上げ、スケルトン、迷ってしまいます。
キットはパーツが多いので、入念な仮組と擦り合わせが必要です。
鋼管フレームの整形はR状に面取りしたいところです。
別売のパーツも検討したいところ、パイロットのヘルメット、面白い形をしているんですよ。
2009年にナショナル・ジオグラフィックは本機を復元する特別番組を製作しています。
ノースロップ・グラマンの協力により本機の設計図を元にレプリカを作成してステルス性を検証し、当時のイギリス軍のレーダー網に対する十分なステルス性を確認しています。このレプリカはサンディエゴ航空博物館に寄贈されています。
Ho229はB-2の誕生に影響を与えたんでしょうか?ノースロップ・グラマンですからね。
しかし、当時のドイツの技術力には驚くばかりです。