
本日のキットは、サイバーホビー1/353.7㎝Flak43対空砲搭載8tハーフトラッtク Sd.Kfz7/2装甲キャビンです。
新開発された3.7㎝Flak43対空砲を搭載した8tハーフトラックで比較的少数生産されました。

箱を開けるとこんな感じです。
パーツは多いですがスペースは余裕があります。

Flak43のパーツ類です。
オストヴィントと思われるキットのFlak43のパーツを流用しています。

前部装甲板、ボンネット、フロントフェンダー等のパーツです。
前部装甲板、後部座席、銃架等以外は全部不用パーツです。

ボンネット、装甲キャビンのパーツです。
このキットにはボンネットが3枚入っていて、使用するのはこのボンネットです。(笑)

スプロケット、マフラー、ウインチ等のパーツです。
スプロケットのギヤ部分もゴムで覆われているので塗装は面倒です。

シャーシフレーム、転輪等のパーツです。
転輪は複合ホイールで、ゴム縁の塗装は取り付けてからでは面倒です。

Flak43のパーツです。
弾薬箱が付属しています。

透明部品。エッチング、タイヤ、デカール、履帯です。
Flak43の防盾はエッチングパーツで、プラ製の選択はありません。

組説には2種類の塗装パターンがあります。
不用パーツが数多くあり、間違わぬように注意が必要です。
ドイツ軍は、対空機関砲を主に「20ミリ」「37ミリ」の2種類の口径に分けて開発と配備を行っていました。
20ミリは、低コストによる砲の数と発射速度の速さによる弾幕効果を活かした運用がされました。
37ミリは、有効射程の長さと威力の大きさと言う特製をを活かした運用が行われています。
しかし、大戦中期になると連合国は装甲板を装備した戦闘爆撃機、攻撃機を投入、20ミリは威力不足が目立つ様になります。
37ミリの必要性が高まる中、ドイツ軍が装備していたFlak18/36/37は発射速度が遅い物ばかりでした。
そのため高速で移動する航空機に対して十分な性能とは言えませんでした。
そこでドイツ軍は1942年に新たな37ミリ機関砲の開発を指示、ラインメタル社が開発した砲がFlak43として制式採用されます。
37ミリ機関砲Flak43は、発射ガス圧を利用して従来の機関砲の2倍の発射速度を持つ高性能な機関砲でした。
Flak43は、高い発射速度と絶大な破壊力により大戦後期における中口径の機関砲の主力として活躍しています。
このFlak43はその威力から早速自走砲化が進められ8tハーフトラックに搭載されたタイプが登場します。
ただし、このFlak43搭載型は比較的少数生産で終了して、その後ベース車両をSWS重ハーフトラックに変更されています。
このドラゴン(サイバーホビー)のFlak43のキットは出来が素晴らしく、砲身の出来も優秀なものです。
そのため、この砲を搭載した各車両のキットが発売されています。
このキットも新規パーツと既存パーツを組み合わせて構成されています。
荷台プラットホームも金網タイプと木製の選択式で、組説に選択の指示が明記されています。
贅沢な仕様でパーツもシャープ、細部まで再現された精密感等モンスターキットと呼ばれる所以です。
ただFlak43の防盾はエッチングだけでプラ製のパーツはありません。
ここは選択出来る様にプラパーツも入れて欲しかったと思います。
エッチングの防盾は薄くて実感は十分ですが、慣れないと組み難く、ハンダ着けが一番いいのですが経験がないと失敗します。
ドラゴンやトランペッターは気まぐれに防盾がエッチングの場合が多々ありますね。
また空薬莢受けの金網がエッチングで再現されていますが、Flak36やFlak37等では再現されていません。
細部に拘るドラゴンなのに不思議な所であります。
さてご紹介してきた8tハーフトラックシリーズ、お気に召された車両はありましたでしょうか?