本日のキッットは、ハセガワ1/32 メッサ-シュミット Bf109G-6です。
Bf109G(グスタフ)は、DB601の改良版にあたるDB605搭載した機体で、多数の派生型が開発され後期の主力機となりました。

連合軍側が続々と新鋭機を繰り出してきたため、1年と経たず旧式化したF型に変わり開発されたタイプです。
G-6は戦争の激化や航空機生産のピークと重なった事もあって、1万機以上も生産され最高の量産数を記録しました。

キットは繊細な凹モールドで、外形も良好です。
エンジンは再現されていないため、パーツ数は押さえられています。

フラップや前縁スラットは別パーツになっています。
主翼や主脚収納庫も形状は良好で問題ありません。

キャノピーは開閉選択式です。
前部の防弾ガラス等も透明パーツで用意されています。

デカールは2種類用意されています。
G-6は塗装バリエーションが数多くあるため、別売デカールも多数発売されています。

組説は分かり易く、組立も容易です。
機体解説が、日本語と英語で記されています。

塗装図は2種類が記されています。
有名なハルトマン中尉の乗機とバルクホルン大尉の乗機です。
Bf109G型の開発における留意点としては速度、火力、防弾装備の向上、そして与圧キャビンの実用化、また、広く任務に適応するための専用装備のキット化も考えられていました。
機体そのものは、空力的完成の域にあったF型をそのまま受け継ぎ、エンジン、内部装備、細部に変更を加えた程度で、改修の手間も少ないせいか開発着手から3ヶ月後の1941年10月には先行量産型のG-0型が完成しました。
1943年に入ると連合軍用機の防御装備も向上し機首のMG17(7.92mm)機銃からMG131(13mm)機銃に強化したタイプが作られました。それぞれ、与圧キャビン付の高高度戦闘機型がG-5型、非与圧キャビンの中高度戦闘機型がG-6型と呼ばれました。
特徴としては、機銃の空薬莢排出筒をクリアするために円形のバルジが機首上面に大きく張り出しています。
G-6型は、1万機以上も生産され主力戦闘機として活躍しました。
このキットは、1/32のキットを安価に発売するため必要最小限度の内容に「なっています。
素組でも十分な内容と言えますが、コクピット内部は1/32としては寂しい物があります。
手を入れたい方は存分に腕を振るう事が出来ますので、素材と考えるが吉。
ハセガワも売りっぱなしではなく、エヂュアルドやアイリスなどと手を組んでアフターパーツを発売すべきと思います。
飛行機モデルの醍醐味は、正確な外形と精密なコクピット、エンジンでしょう。
液令エンジンだから外から見えないので最優先はコクピットですね。
キットで精密なコクピットを提供しないのなら、アフターパーツを斡旋して欲しいと思います。
地方ではなかなか入手するのは難しく、もっとお手軽に入手できるようにするとキットももっと売れるはずです。
また、以前から言われていることですが、ハセガワのデカールは致命傷です。
質が悪く劣化が早いので、もっと良質のデカールを用意することが必要です。
自社で出来ないならこれも他社の良質なデカールを斡旋すべきだと思います。
社内会議などで問題提起されないんでしょうかね。
ユーザーの声が製品に反映されないのは問題だと思います。
劣悪なデカールだけを変えたキットを何度も発売してもユーザーは馬鹿ではありません。
このような事が積み重なっていくと業績が悪くなると言う事は誰が考えても分かる事だと思います。
ハセガワに苦言を呈するのは企業責任だと思うからです。
ハセガワに頑張ってもらいたいと思うからこそであって、これで目が覚めて欲しいと思うんです。
ハセガワのキッット、本当に良いキットだと思います。
速やかな改善を望みます。