最近、タクシーを利用するたび、運転手さんに聞く事があります。
新型タクシー専用車「ジャパンタクシー」の評判です。
各社少しづつ入庫している様ですが、私はこれに乗車した事がありません。
運転手さんの話では、ジャパンタクシーは不評でコンフォードが良いと言う意見ばかりでした。
ジャパンタクシーは、ハイブリッドですがLPGエンジンで重量も重く、出足が悪くてパワーがないそうです。
それでも都会の様な平地の場所はいいかもしれないが、長崎の様な坂の街はではちょっと・・というらしいです。
また車椅子のまま乗車できるそうですが、これが面倒で作業に20分程掛かるそうです。
補助スロープを車内から出して、シートをアレンジしてスライドドア側から乗車。
そして向きを変えて前方に向けて固定ベルトを手動でかけると言う手順だそうです。
補助スロープは床下ではなく、畳んで車内に収容する手間が要るのだそうです。
そして回転台の様なものはなく、車内で車椅子の方向を変えるのが力業になるとか。
年配の運転手さんは大変でしょうねと心配されていました。
リアゲートから直接前向きに乗せられる方がまだ良いと言われてました。
また車高が高くなったので、低い高架が潜れないなど、今まで通れたルートが使えないなど。
それでは車高が高いセレナなどミニバンのタクシーの運転手合さんに聞くと、乗り降りが不便と言われてます。
ミニバンのタクシーは、スライドドア側に自動でステップが出る様になっています。
ジャパンタクシーは、乗車口の高さがコンフォードとミニバンの中間ぐらいにあるそうですがステップはないとの事。
だから、お年寄りや足が悪い方は、乗車するのが大変だと言われてました。
またミニバンのタクシーは人気がなく、タクシーと言う感じがしないというお客が多いそうです。
ジャパンタウシーが受け入れられるには時間が掛かるだろうと言う意見。
そして、数が少ないのは高額なせいもあるだろうと、会社の事情も。
『普通、新車が当たると喜ぶんですが、あれが当たると誰も喜ばない』と運転手さん。
”中途半端な装備で運転手の負担は大きくなる”と言う現場の声は届いていない様です。
さて本日は、AFVクラブ1/35 M40 自走榴弾砲 ビッグショット です。

M4A3E8の車体にM2/155mm榴弾砲を搭載したM40は、朝鮮戦争で砲兵部隊の主力として活躍しました。
しかし、実戦での活躍の割には1/35のキット化は遅れていて、各国模型メーカーも発売していませんでした。
そんな中、AFVクラブが発売、待ち望んだファンから大歓迎を受けました。
AFVクラブの定評ある精密なキットのため、入荷した分は早々と完売しその後は再販されませんでした。
再販を待ち望む声が届いたのか2016年に再販されましたが、同年タミヤもM40を発売しています。

バルクヘッドや砲架基部などのパーツです。
モールドやパーツの切れは良いですが、ゲートが太い部分がありパーツの切り取りに注意が必要です。

転輪やサスペンションなどのパーツです。
サスペンションは可動式です。

金属製砲身が用意されています。
キューポラは透明パーツです。

エアクリーナーや弾薬ラックなどのパーツです。
細かな分部分までパーツ化されています。

車体下面、ベルト式の履帯などのパーツです。
履帯は接着、塗装可能です。

砲架などのパーツです。
パーツは綺麗で形状も良く、好感が持てます。

シェリカンやライトガードなどのパーツです。
ライトガードなどは薄くて繊細な仕上がりです。

マーキングは7種類から選択出来ます。
朝鮮戦争、英陸軍のデカール入り。

エッチングパーツが付属しています。
ライトガードはエッチングパーツではなく成型品のみです。

組説は、車体解説が英語と日本語で記されています。
マーキングも別紙ではなく、組説に記されています。
私はこのキットが発売された時、入手できませんでした。
ネットで調べても在庫のある店はなく、次回の入荷を待っている状態でした。
仕方なく予約して、長年再販されるのを待っていたのです。
忘れた頃、ようやく入荷して喜んでいたらタミヤからM40が発売され、歓びが半減したものでした。
そこを除けば、精密キットと呼ばれるAFVクラブのキットは、流石と思わせるものです。
入手が困難でなければ、タミヤの最大のライバルとなる製品だと思います。
しかし、私的にはタミヤと比較すると残念な点が2つ程あり、ここを改善して欲しいと思っています。
一つは、慣れないのか組説がゴチャゴチャして見難いと言う感じがします。
AFVクラブの組説は全16ページで、22工程が13ページで記されています。
タミヤの組説は全24ページで、42工程が21ページで記されています。
比べるとタミヤの組説は、1工程の図が大きく、作業量が少ないのです。
AFVクラブの組説は、タミヤより図が小さく、1工程の作業量が多いのです。
その結果、組説を見るとゴチャゴチャした窮屈な感じを受けるのではないかと思うのです。
これは慣れている方には問題ないかもしれませんが、日本市場では不利でしょう。
もう一つは、フィギュアの有無です。
タミヤのAFVキットにはフィギュアが必ず付属しており、M40のキットにも8体のフィギュアがセットされています。
組説にはフィギュアの配置図まで記されていて、装填シーンの再現ができる様になっています。
AFVクラブのキットは、フィギュアが付属しておらず、車両単体のみとなります。
また、AFVクラブは別売のフィギュアも発売していません。
これは特に、M40のようなオープン戦闘室の自走砲では不利になると思います。
単体の車両では、博物館の展示状態と同じで、ジオラマなどの使用が難しいからです。
良い製品を作るのは当然の事で、最も重要な部分です。
しかし、”良い製品が完成したから終わり”ではなく、”更に良くするにはどうするか”を考慮しなければなりません。
それは、”売りて側”ではなく、”買い手側”の目線で、”望まれるであろうもの”を加味しなければならないと思います。
これはいかにも”日本的発想”であり、お客さまの心を擽る製品の根本ではないかと思います。