台風24号が日本を縦断する恐れが出てきたとニュースで伝えています。
沖縄付近から急激に向きを変え、日曜日に九州に上陸しそうな予報です。
これからの進路情報には注意しておかねばなりません。
今年は台風が多くて、日本に上陸する台風の数も多いのが特徴です。
雨戸を閉めて耐えるしか方法がありませんから始末が悪いです。
科学的に台風を消滅させるか弱める方法を考えて欲しいものです。
さて本日は、何してまんねん、もう、開園時間でっせ!(Crazy Baba Special5)その11 最終回です。

フィギュアを配置して完成です。
台座には銘板を自作して取り付けました。

角度を変えて全景を見ます。
台座の右側に電源スイッチを配置しました。

修理はまだかと整備課長をしかりつけている園長さん。
園長さんには帽子を被せて見ました。

その向こうで一生懸命に修理している従業員。
徹夜で修理していますが、原因不明で困っています。

修理中の技術者と見守る主任さん。
主任さんも思いつくところはアドバイスしたんですが・・・。

PCのモニターを見ながら点検中の技術者。
子供達に人気のパラサウロロフスの再起動を試みます。

「園長が来たぞ」と、サボっている同僚に手ぶりで必死に教えています。
早く仕事に戻らないと大変な事になりそうですが。

この二人がサボリ従業員、地球だけでなく、どこにでもいるのです。
カップラーメンは、宇宙でも日清の人気が高い様ですね。

サボリは常習犯らしく、真面目な二人は相手にしていません。
両者のコントラストが、サラリーマン世界を浮き彫りにしています。
馬場会長の作品、「何してまんねん、もう、開園時間でっせ!」、いかがでしたでしょうか?
作品の製作前に、そのストーリーを考える事は少なからずあるでしょう。
しかし、恐竜のキットから、ここまで発想を飛ばす事は、なかなか出来ないのではないでしょうか。
第一弾として、恐竜を博物館モデルではなく、ロボットに改造する。
第二弾として、SFテーマパークとして展開する。
先ず脚本をしっかり練り、登場人物の設定を明確にする事の重要性を再認識させられました。
その設定された人物像を基にデッサンをして、それに沿って製作をする工程など。
内部メカなどもデッサンの段階で十分考慮して、後はそれに基づいて作る、まるで設計図の様ですね。
恐竜ロボットとSFテーマパークと言う二本立てが、強烈なインパクトを与えます。
人を驚かせたり感動させる手法として、実に見事なお膳立てだと思います。
また、SF物ですがアナログ的な要素を取り入れた事も効果抜群だと思います。
言葉は悪いですが、「嘘に真実を2~3割入れると真実性が増す」と言う事をご存じですか。
現実離れしたSF物だけでは、見る者の共感を得ないのです。
作者と見る者の共通の物を忍ばせると、グッと距離が縮まるわけです。
それがアナログメーターや作業車の脚などですね。
特に3本指は、この作業車のポイントになる傑作だと思います。
実にユーモラスな作品ですが、製作技術の高さも見逃せません。
更に、おじさん達が子供時代に、夢の世界で描かれていたものが、現実としてここに登場しています。
それはPCとカップメン、それに宇宙人。
パソコンは今でこそあたりまえですが、昔は近未来の物として予想されていたのです。
また、カップヌードルは、1971年に発売され、1972年にあさま山荘事件で、機動隊員が食べている姿がテレビで放映され、その後、急速に普及したのです。
これは、闘争の時代の終焉と新しい時代の到来を告げる象徴としてカップメンが代表されています。
だから、おじさん世代のカップ麺は、何といってもカップヌードルなんです。
ですから、これらは意図的に、この作品に登場しています。
そして宇宙人、代表として有名なグレイを選択し、誰が見てもSF物にしています。
この作品は、一見すると”子供向けのユーモラスな作品”と映るでしょう。
しかし、本当の作者の狙いは、”サラリーマンの世界”ではないかと思われます。
怒る上司に平身低頭の部下の姿は、日常茶飯事、誰もが経験していると思います。
徹夜で仕事をしても、結果が出ないと『何してまんねん』と怒られる始末。
心の中では「お前がやってみろ」と、思っても口には出せず、じっと耐え忍ぶのがサラリーマン。
上司の権力の象徴として、帽子が微妙に描かれています。
そして真面目に働く社員とサボル社員、どこの会社にもこの手はいるんですね。
サボル者は上手に世渡りし、怒られるのは真面目な社員と言う理不尽な世界。
貴方が「俺の会社と同じだ」と思った時、作者の”ニヤリ”とする姿が見えた様な気がします。