注文予約していたキットが届きました。
タイミング良く、嬉しいクリスマスプレゼントとなりました。
そこで急遽予定を変更して、キットを紹介したいと思います。
本日は、造形村1/32 川崎 キ-45改丁 二式複座戦闘機 屠龍 です。

造形村から日本の双発機が、1/32キットとして初めて発売されました。
最初にキット化されたのは、キ-45改丁 二式複座戦闘機 屠龍 です。
この屠龍のキットは、後2種類発売される予定です。

この屠龍はパーツ数が560点で、同じ双発機のウーフ-の479点よりパーツ数が多いです。
しかし、3種類発売されるためか、価格は比較的押さえられていると思います。
ウーフーの価格が¥15800(税別)に対して、屠龍の価格は¥13000(税別)となっています。

このキットは、「丁型」と「丙/丁型体当たり機」のどちらかを選択出来ます。
また、この屠龍は、スミソニアンに唯一存在する実機を徹底取材して開発されています。
そのため屠龍のフォルムを重視し、胴体の捩じれるような面構成を忠実に再現、内部構造も精密に再現されています。

同じ胴体パーツがクリアーパーツで用意されています。
外装パーツは、通常パーツとクリアーパーツの2種類が用意され、好みで選択出来ます。
機体の半分は通常パーツ、反対側はクリアーパーツで内部を見られるという選択も出来そうです。

細かいパーツが数多く、造形村の意欲が伝わる様です。
造形村のキットは、初回の震電から経験を重ねる度に精度が増しています。
以前は組立て難さが指摘されていましたが、最近のキットではかなり改善されています。

エンジンカウルなどのパーツもクリアーパーツが用意されています。
そのため完成後もエンジンを見る事が出来ます。
どの様に完成させるか、作り手の様々な構想に応じる事が出来そうです。

全く同じパーツが、通常パーツとクリアーパーツで用意されています。
以前の造形村のキットは、外装はクリアーパーツのみでした。
両方用意されて¥13000とは嬉しくなりますね。

クリアーパーツの主翼です。
動翼は別パーツになっています。
双発機ですが、大きな機体ではありません。

私は、クリアーパーツの外装が好きではありませんでした。
クリアーパーツは脆いし、磨くのも面倒、接着剤で曇るので気を使うからです。
塗装すると見えなくなるから、通常のパーツが良いと思っていました。

外装が通常パーツだと、内部構造が見えないなと思います。
コクピット以外も構造物が精密に再現されているので、見せたい気持ちもあります。
人間は何て勝手なんだろうと思いますね。(笑)

主翼もどちらかが不要になるんですね。
外装パーツだけ見ていると、もう1機出来そうな気がしてきます。
貧乏性だから、「もったいない」と思うんです。

細く細かいパーツ。
インジェクションで、ここまで再現できる様になったんですね。
モールドも綺麗です。

主翼の桁は一発抜きになっています。
抜きの技術が凄いですね。
昔では考えられない技術の進歩を見る事ができます。

垂直、水平尾翼もクリアーパーツで用意されています。
昔、透明パーツの飛行機キットが発売されていたのを思い出します。
プロペラをモーターで回して走行する、懐かしのキットです。

コクピット内部も精密意再現されます。
後席の馬蹄型銃座も精密再現されています。
手動で機銃を自由に動かす構造は、丸メカで勉強しました。(懐かしいですね)

水平尾翼は、左右一体成型されています。
塗装後に差し込む事はできないので、組立後に塗装する事になります。
動翼は、別パーツになっています。

「ハ102」エンジンが、精密に再現されます。
出来の良いエンジンは、見せたくなりますね。
冷却構造なども再現される様です。

本当にパーツ数が多いですね。
ここまで本当に必要かと思うくらいです。
細かく精密さを望む方と、外観の正確さと組立て易さを望む方と大きく2分されるでしょう。

内部構造再現は、造形村の売りでしたが、今後発売されるFW190シリーズでは2タイプ発売されるらしいです。
ひとつは、今までと同じで、内部構造てんこ盛りタイプ。
もうひとつは、外観優先で内部構造を押さえて価格を安くしたタイプになるとか。

デカールとマスクシートが用意されています。
デカールは、2種類から選択出来ます。
機首に貼る、キルマークがいいですね。

組説は、造形村お得意の実機の教本風です。
震電の時に初めて見た時は、感動したものです。
今はさほど感動しませんが、造形村のコンセプトなんでしょうね。

組説を見ながら、「丁型」にするか「丙/丁型体当たり機」にするか思案するでしょう。
また、外装の通常パーツかクリアーパーツかでも思案する事になりそうです。
このキットを2機作る方もいるのでしょうか、屠龍は3種類発売されるんですが。

造形村から送られてくると、パッケージは紙で保護されています。
パッケージが擦れると嫌な方もいるので、丁寧な梱包は大歓迎です。
反面、このままの状態で、長く積んだキットがごろごろする事になるんですが。





造形村の屠龍、いかがでしたか。
私は、念願の日本の双発機が発売された事が嬉しく思います。
キットは、前評判通りとても良い出来で、内部構造も流石と思わせるものでした。
今後も造形村では、様々な1/32キットの展開が予定されています。
その上、外国製のB-24やランカスターなどの大型機キットも発売されています。
また、巷ではタミヤの次回1/32キットはP-38と噂されています。
このように1/32キットが次々と発売されるとは、夢にも思いませんでした。